七星潭だけじゃない!花蓮の歴史を知る、軍事施設跡地を見学してきた。
ずっとコロナ禍、人数制限有りの予約制だった花蓮の「七星潭四八高地戰備坑道」。
見学は今年2023年1月20日から予約不要の自由見学可になっていました。
ただ言葉問題がクリアできるなら、わたしはガイド(中国語)付きで予約しての見学をおすすめします!
詳細がわからなくても、台湾の国防の歴史や建物について、ただ歩いているだけでは知ることのできない情報満載で、とても学びのある時間と経験でした。
四八高地ってどんなとこ?や花蓮の七星潭付近の観光を計画されている方向けに、我が家の旅のメモをシェアしたいと思います。
それではどうぞ!
【七星潭四八高地戰備坑道について】
トンネル入り口からの前半部分は太平洋戦争の末期に日本軍が建設し、1944年のサイパンの戦いの後、米軍が台湾への上陸を食い止めるため、また花蓮港の飛行場を守る役目として重要な場所だったそうです。
トンネルの後半部分は、国民政府の時代に約180メートル分トンネルを長くし、軍駐在で鎮守していた歴史的遺産であり、今現在も当時のまま、当時の空気を感じ取れる場所になって、市民に開放されています。
- ガイドなしの見学時間:水〜日曜日の9:00〜11:30及び14:00〜16:30
- 見学ガイドの予約時間:水〜日曜の9:00、11:00、14:00、16:00の4回(各回上限40名)
- 予約サイト:七星潭四八高地戰備坑道導覽預約系統 花蓮縣政府
【花蓮農好基地について】
- 見学時間:火〜日曜日8:30〜12:00、13:30〜17:00
- 休館日:月曜日
- 建物前に駐車場とバス停(308路線の花蓮曼波園區駅)あり。
※見学ガイドの集合場所
こちら、2020年に完成したばかりのガイド集合場所の「花蓮農好基地」です。
ここは実際に軍事施設として軍の就寝場所になっていた建物を観光スポットとして活用している場所です。
ゲート左側が「曼波海洋生態休閒園區」で、綺麗な蝶などの昆虫がたくさん生息しているガーデンパークになっています。
そこを通り抜けて、四八高地戰備坑道の入り口に向かいます。
まず先にガイドさん付き見学の受付のため花蓮農好基地内の集合広場へ。
当日は雨だったので、建物内で待ちました。
予約可の日は一回上限40名ですが、休日は基本前もって予約の必要があるくらいすぐ埋まってしまいます(実際いつも直前チェックの我が家は三度目の正直!で早めの予約をとりました)。
ところが無料ということ、雨だということで、見学を予約した日の時間帯は40人中8人だけ到着という…
中は兵士たちが実際生活をしていた場所で、今は観光地として花蓮の生態や自然の紹介、また軍の司令部を再現した部屋もありました。
本物の銃?でしょうか(壁のは触れません)。
この左右両部屋は当時上官が使用していた部屋ということです。
この部屋を利用して代表的な花蓮の大自然や農業が紹介されています。
では一般兵は?あとで出てきますが、本当にただ寝るだけの大きさですね。
近くにある七星潭の浜辺を再現、鏡ばりの部屋で遠くの海を眺めているような写真が撮れそうです。
軍司令部?の部屋では、今現在の付近の観光地や施設などの位置関係を地図で見ることができます。
さて時間になったので、先にガイドさんより日本統治時代の話や、近くの軍事施設の話を聞きます。
子どもにはとても難しい内容です。
確かに単語は難しい部分もありますが、内容は兵士たちの普段の生活のこと、戦時中例えば日本はどんなことをしてきたか、当時の日本の教育や、原住民のことなど、聞いたことがあるような話も出てきます。
そして先ほど上官の部屋、と書きましたが、一般兵の寝床はなんとこの窓枠ひとつ分だそうです。
またこの横の建物が今は公衆トイレとして利用されているのですが、そこは昔お風呂場として使われていたそうです。
お風呂といっても、水しか出ない大浴場で、ただ汗を流すための場所だったそうです。
ちなみにここは軍に無償で借りている土地と建物だそうです。
では簡単な説明を受けてから四八高地戰備坑道の入口に移動していきます。
公園に出る前に地面を掘って、銃撃戦が起こった時に身を潜める場所がありました。
隣は広大な公園、曼波海洋生態休閒園區です。
直ぐ隣に広がる太平洋の海にはマンボーが生息していて、それをモチーフにしたタイル絵などもありました。
入り口までの途中、動植物の説明や第二次世界大戦以前、当時のまま残っている場所などの説明もありました。
中は一方通行で途中何ヶ所か扉があり、その扉を開けると(恐らく)戦闘時の緊急警報音が鳴り響きます(今後も聞きたくはない音ですね)。
内部の通気口。
子供の高さの通路。
大人2人分の肩幅ほどの通路。
ちなみにペットも歩かないならOKです。
内部から射撃する場所。
(確か)1944年の照明になっていた缶がそのまま。
当時はオイルランタンのようなものでしょうか。
という感じで元の場所(花蓮農好基地)へ戻ってきました。
中の様子や雰囲気は実際歩いてみて感じてほしい、そんな今ある平和な日常生活とはちがう空間です。
機会ばあればぜひ一度、いつもの花蓮観光とはちがう時間も計画してみてください!
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