わたしの週末、ここ台湾

そろそろ台湾生活が人生の半分になる、二児の母の独り言。

台湾でバイリンガル教育-日本語自学のメリットとデメリット

よく聞く長女の寝言は日本語、次女の寝言は中国語!

さてさて今回は、台湾で完全自学によるバイリンガル教育…なんてカッコいい話ではなく時に厳しく、常に楽しく日本語学習を行っている我が家の経験から、日本語「自学」のメリットとデメリットを簡単にまとめてシェアしたいと思います!

家族構成は?

まず我が家の家族構成を簡単に説明すると、

〇台湾人の主人

〇日本人のわたし

〇中国語と日本語どちらも理解できる可愛い長男犬

〇台湾現地の公立小学校に通う長女

〇台湾現地の公立幼稚園に通う次女

以上5人構成です。

言語環境は?

〇夫婦間は中国語

〇母親と子供2人は日本語

〇父親と子供2人は中国語

〇姉妹間は基本日本語(私のいない場合も日本語の情報あり)

我が家の場合、長女が生まれた時に人とその話す言語の区別を徹底したので、完全に環境(日本か台湾など)や人によって切り替えられるようになっていて、次女はその環境に合わせた形です。

また母といる時間が多いからか、姉妹で話す言語も基本は日本語です。

そして2人とも生まれてからずっと台湾の環境で、小学校は台湾現地校を卒業することは確定しており、学校の学習言語は中国語です。

日本語自学のデメリットは?

デメリットの方が実は得られる情報が多いかと思うので、デメリットからスタートです。

1、社会の中で使われる生の日本語に触れる機会が圧倒的に少ない

これ、最近本当に感じる我が家の改善ポイントです。

日本語は聞き話すができればよいということではなく、日本語という社会の中でどのような自分を表現していくか、ということが大事だなと感じています。

(子ども本人にとって)日本語を話すわたしは子どもでもあり、生徒でもあり、年上になる時も年下になる時もあります。

友だちの家族と話すとき、親戚のおじおばと話すとき、色んな人との関わりの中で日本語を話す自分がいるわけです。

そう考えると、家庭で学ぶ日本語、本で学ぶ日本語、ネットで触れる日本語・・・では「リアル」が不足してくる、と子どもが大きくなるにつれて強く感じるようになりました。

日本語はあくまでも言語というツール、そう考えると日本語の社会(世界)を広げてあげるサポートをすることも必要ですね。

2、毎日の継続や決めたことを極力実行するという精神面の負担は大きい(自分自身や子どもとの約束)

習慣化、それが難しいのには様々な理由があります。

でも何事も習慣化しないと、得られるものも少なくなり、目標にも達せないかもしれません。

日本語習得の目標レベルがなんであっても、継続力が大切なのは確か。

これが物理的にも心理面でも負担になろうと、問題を改善し、前進すると決心する親の努力も必要です。

だって親が頑張らないと、本当に子どもは母語としての日本語を使いこなせるようにはなりません。

これは本当に・・・

3、海外で様々な分野の本を揃えたいので、金銭面で負担も大きい

台湾(海外)で日本語を母語として習得したい場合、基本親が道筋を考えて子どもを誘導してあげる必要があり、その途中ある程度お金をかけて環境を整える必要があります。

もちろん今はネット環境も整っているし、WEB上で得られる教材なども多いですが、それでもやはり本に勝るものはないな、という考えです。

日本語教育の軸は本、それに合わせた動画やアニメなどで子どもの興味を広げてあげるようにするとしても、なんせ海外にいるので欲しい本を手に入れるのにも日本国内よりもお金はかかりますよね。

でもそれでも一冊、また一冊・・・と増やしていきたいです。

日本語自学のメリットは?

我が家の場合のメリットですが、

1、家庭の中で日本語と中国語の環境を整えられる

わたし自身が学生時代、真剣に外国語として中国語学習に取り組んだ経験から、「週一回の60分授業よりも毎日の5~10分学習の継続」が大事だと考えています。

だから子どもたちにも休み関係なく毎日どれだけ時間がなくても3分でも、5分でも・・・というように生活の中に日本語を組み込んでいる感じです。

とはいえ、そんな気難しく考えているわけではなく、「ルール」を決めて環境を整えているというイメージです。

YouTube kidsや映画を見るときは日本語で、寝る前の読み聞かせは日本語という感じです。

2、子供の興味に沿って学習を進められ、学習を働きかける親にとっても継続させやすい。

我が家は日本のこくご教科書を使って学んでいるわけではなく、完全に母親であるわたしの独断で本を選んで購入し、それらに毎日ふれる「数」を増やす方法を採っています。

教科書が嫌!という訳ではなく、単にいつも申請を締め切り後に知り・・・近年はコロナもあって未だ申請できていないだけです(一度申請すればいいらしいのですが…)

今は長女は文字を読めるようになっているので絵本に限らず、図鑑や漫画などの他にも言葉の大辞典や日本語能力検定などのザ勉強!という本も混ぜています。

とはいえ、様々なインプットをしていることはもちろん、何よりアウトプット時間と回数が多いからか、現在8歳ですが同じ年代の子どもたちとなんら言語上の問題もなくコミュニケーションがとれています(あくまでも聞く話すに関して)

3、自宅学習なので、時間調整と移動の負担がない

今はオンライン授業もありますが、どこかへ授業に出ることもなく、またオンライン授業の時間を調整する必要もないので、そういう移動や時間などの調整の負担や心理的負担も全くないです。

我が家は幼稚園児もいるため、連れて出ることにわたしの抵抗が大きく・・・面倒くさがりのわたしには一番のメリットかもしれません・・・

 

さて、以上長くなりましたが、ここまで読んでいただけたなら・・・!それは感謝!しかありません。

どの国にいようと子どもの日本語教育は苦労ばかりじゃないでしょうか。

それは正解がないからでもあります。

世界の中の我が家の1ケース、ふーーんと軽い気持ちでも読める内容になるよう少しずつまとめていきたいな、と思います^^

ありがとうございました!!