わたしの週末、ここ台湾

そろそろ台湾生活が人生の半分になる、二児の母の独り言。

超重要!!海外でバイリンガル教育をするならこの決意(日台ケース)

国際結婚した、両親ともに日本人だけど海外移住した…今の時代様々な理由で大人と一緒に日本以外の国で生活し、言葉を習得していく子供たちがいます。

今回は、(専門家ではないですが)これまで8年間娘たちの中国語と日本語の学習に寄り添ってきて、ぶれない軸を持つことは大切だったなと実感したことについてシェアしたいと思います。

ここで娘たちの中国語力と日本語力を証明することは難しいですが、二か国語の切り替えが早いことにも驚かれるし、(台北の日本語授業校に子どもを通わせている方に)自学のみでここまで話せるのは高いレベルと言われたこともあります。

こういう反応をもらえるのは、まずは子どもたちの努力(と本人たちは思っていないだろうけど)、そしてわたし自身の堅い決意があったからです。

それでもずっと今も試行錯誤も繰り返し、最近は話す相手によって言葉遣いや表現の切り替えをできるように新しく学び始める時期(まず長女)だな、と考えてるところです。

親が覚悟すべきことは何か?

さて、バイリンガル教育と言っても様々な課題が出てくるわけで、全ての子どものケースにこの問題にはこれが正解!というものをひとつ挙げるのは難しいです。

わたしはバイリンガル教育の専門家でもないですが、それでも真剣に自分の子どもの母語教育(日本語)に携わってきた1人の親として、誰にも共通して言える注意すべきことと大事にすべきことはこれ、とシェアできることがあります。

それはこのふたつ、これさえ意識すればまずは基礎の部分はバイリンガル教育のスタート成功、と言えるのではないでしょうか。

その1、就学前に子どもが誰と何語で話すかを徹底する(特に家族内で)

その2、小学生以後は2つの母語習得が目標でも優先母語を決めて学習する

【注意】ここに書いているのは「台湾在住で、中国語と日本語を母語として学ぶ家庭学習」の場合です。

子どもが誰と何語で話すかまず決めて、本当に徹底できていますか?

徹底する、これが本当に難しいのですが、これさえできれば本当に基礎固めはほぼほぼ成功!だと思います。

これは就学前に徹底的に子ども本人に理解してもらい、行動させるまでもっていく必要があります。

  • 例えば(親のあなたが日本語を話す場合)子どもが言葉を話し始め、幼稚園などに入る前は中国語に反応してはいけません、なんなら呼びかけに無視です(子どもは気づいて欲しくて色んな言葉で話しかけてくるので、日本語にだけ反応することを繰り返すうちに自然と区別できてきます)。この時期の子どもに中国語とか日本語とかは分からないので、わたしはママの言葉やパパの言葉と言っていました。
  • 例えば(親のあなたが日本語を話す場合)子どもが台湾の幼稚園に入ると、中国語で話しかけることが増えます。その時、絶対中国語の続きで会話を続けてはいけません。あなたが中国語が分かる場合でも、まず最初に何を言いたいのか?子どもの言葉(日本語)を待って、難しそうならこういうこと?と日本語を教えます。
  • 例えば(親のあなたが日本語を話す場合)子どもが台湾の小学校に入ると、既に二カ国語の区別ができていても対応する単語が出てきません。それは日本の小学校で学生生活をしていないから当然で、私はこの時必ず運動場とか制服とか日本語を教えて、必ず一度子どもに言わせてから話を続けます。この年齢になるとちゃんと分かってくれているので、日本語を言って覚えるようになってきます。

本当に二カ国語両方の四技能を同じように伸ばすことは可能なのか?を考える

これに関しては子どもの学習能力によるので、親の判断になってくると思いますが、我が家の場合、日本語に関しては聞く話すと読むの三技能に絞っています。

台湾の小学校で国語、算数、社会と理科・・・と学校教育の教科に関しては中国語なので、ここを最優先すべきだな、と我が家の長女の場合はそう決めています。

将来どのような道を進むか分かりませんが、「今の教育環境」で努力することが大事、という考えです。

だから低学年の頃はちょうどコロナで休校期間が長かったので、KUMONで国語(ここでは中国語)の学習をし、三年生になってから安親班(宿題を見てもらえるところ)へ学校の宿題を、日本語を介さず中国語で教えてもらうようにしています。

時間は有限だし、台湾で生活する以上ほとんどの時間は中国語なので、そこは「今いる場所、今いる学習環境」を優先して、あきらめるというか・・・本人が混乱しない状況を作ってあげたいです。

とはいえ、おそらく長女の場合中国語と日本語どちらもまだ同じくらいのレベルなのか、学校教材は面白くないから中国語が嫌い、好きな本や動画・映画を読んだり見れるから日本語は好き、になっているのが最近の悩みです・・・

さて、ここまで読んでいただきありがとうございました!!

バイリンガル教育に関して、全ての子どもたちに当てはまる、ひとつの正解を出すことは難しいですが、小さなヒントになるものが我が家のケースにあれば幸いです^^